【矯正①|9か月後】1回目のマウスピースで前歯のガタガタが改善!追加アライナー32枚を作製
目次
マウスピース矯正開始から約9か月。前歯の歯並びはどこまで改善した?
- 初診時

- 治療開始約9か月後

今回は、当院でマウスピース矯正を行っている40代女性の患者様の、治療開始から約9か月後の経過をご紹介します。
こちらの患者様は、以前から前歯のガタガタとした歯並びに悩まれており、2024年の当院開院をきっかけに矯正治療をスタートされました。
虫歯や歯周病の治療を終えてからマウスピース矯正を開始し、光加速装置を併用しながら治療を進めてきました。
2024年6月に矯正治療を開始し、翌年3月に1回目の追加アライナー作製のためのスキャンを行いました。
マウスピースの交換ペースと治療期間の関係
マウスピース矯正では、1日20時間以上の装着を基本とし、7日ごとに新しいマウスピースへ交換する方法が一般的です。
しかし、実際の生活では、飲み会や旅行、外食などで、十分な装着時間を確保できない日もあります。
当院では、装着時間が不足した場合、そのまま次のマウスピースに交換するのではなく、不足した時間や歯の動きに応じて、同じマウスピースの装着期間を延ばしていただくことがあります。
そのため、当初は7日交換を予定していても、実際には8日や9日ごとの交換となり、予定よりも治療期間が長くなるケースがあります。
52枚のマウスピースでは、交換ペースによってどのくらい違う?
例えば、52枚のマウスピースを使用する場合、交換ペースによって必要な期間は次のように変わります。
| 交換ペース | 52枚の使用期間 |
|---|---|
| 7日交換 | 約12か月 |
| 8日交換 | 約13.7か月 |
| 9日交換 | 約15.4か月 |
| 5日交換 | 約8.5か月 |
このように、1枚あたりの交換期間がわずか1〜2日延びるだけでも、52枚では治療期間に2〜3か月以上の差が生じます。
今回の患者様は平均約5日交換で進めました
今回の患者様は、光加速装置を併用し、当初は4日交換を計画していました。
実際には、52枚のマウスピースを平均約5日ごとのペースで使用し、治療開始から約8か月半で1回目の追加アライナー作製に進むことができました。
仮に同じ52枚を9日交換で使用した場合、約15か月半かかる計算となるため、今回の患者様は、アライナーの交換ペースという点では約7か月早く進められたことになります。
ただし、交換ペースを早めれば必ず治療期間が短縮されるわけではありません。歯の動きや装着状況に応じた管理が必要であり、光加速装置による治療期間短縮の効果についても、十分に確立されているわけではありません。
また、追加アライナーによる調整が必要になる場合もあるため、52枚の使用終了が矯正治療全体の終了を意味するものではありません。
下の前歯のガタガタはほぼ改善しました
治療開始時には、上下の前歯に重なりがあり、特に下の前歯には叢生(そうせい)と呼ばれるガタガタとした歯並びが見られました。
約9か月間のマウスピース矯正によって、下の前歯の叢生はほぼ解消され、きれいな歯並びに近づいてきました。
見た目にはかなり整ってきましたが、歯科医師の視点では、歯の位置や傾きなど、まだ細かな調整が必要な段階です。
矯正治療では、単に歯が一列に並べば終了というわけではありません。歯の細かな位置関係や上下の噛み合わせなども確認しながら、仕上がりを整えていく必要があります。
右上の前歯がまだ内側に残っている状態
一方、上の前歯については、右上の側切歯(前から2番目の歯)が、まだ口蓋側(内側)に入り込んだ状態でした。
マウスピース矯正では、治療開始前に歯の動きをシミュレーションして計画を立てますが、実際の歯の動きには個人差があり、必ずしも計画通りにすべての歯が動くわけではありません。
今回も、下の前歯は順調に整ってきた一方で、右上の側切歯については、さらに歯を動かす必要があると判断しました。
そこで、現在の歯並びを改めて確認し、追加アライナーを作製することにしました。
追加アライナーとは?今回は32枚を作製
追加アライナーとは、治療途中の歯並びを改めてスキャンし、その時点での歯の位置に合わせて新しく作製するマウスピースのことです。
マウスピース矯正では、最初に作製したマウスピースだけで治療が完了するとは限りません。
治療途中の歯の動きを確認し、必要に応じて新しい治療計画を立てることで、歯並びや噛み合わせの調整を進めていきます。
今回の患者様では、右上の側切歯の位置を改善することと、下の前歯の細かな調整などを目的として、32枚の追加アライナーを作製しました。
口腔内スキャナーで現在の歯並びを記録し、そのデータをもとに新たな歯の移動計画を作成しています。
さらにきれいな歯並びを目指して
治療開始から約9か月が経過し、下の前歯のガタガタはほぼ解消されました。
一方で、右上の側切歯の位置や、歯並び全体の細かな調整など、まだ改善したい部分が残っています。
今後は追加した32枚のマウスピースを使用しながら、さらに歯並びを整えていきます。
マウスピース矯正では、治療の途中で歯の動きを確認し、必要に応じて計画を修正していくことも大切です。
次回は、追加アライナーによって歯並びがどのように変化したのか、2回目の追加アライナー作製時の状態をご紹介します。
治療経過
→【1年8か月後│矯正終了時】
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